KYOTOOOOOOO JEWELRY 2026 計画概要
KYOTOOOOOOO JEWELRY 2026(KYOTO JEWELRY WEEK)は、京都を舞台に、コンテンポラリージュエリーの魅力を国内外へ発信する地域連携型のアートプロジェクトです。
本企画では、ミュンヘンで開催されているジュエリーウィークや、国際手工業見本市内の「Handwerk & Design(クラフト&デザイン)」の取り組みを参考にしながら、日本独自の文化、技術、都市性を生かした複数のプログラムを展開します。
ジュエリーを「展示される作品」や「購入される商品」としてだけでなく、身につけること、鑑賞すること、制作す ること、人と出会うことをつなぐ表現として捉え直し、京都の街全体に新しい交流と学びの場を生み出すことを目指し ます。
《コンテンポラリージュエリーとは》
コンテンポラリージュエリーは、戦後の西洋を中心に、従来のジュエリーが持っていた共通認識や常識から「ジュエリーを解放する」動きとして広まりました。素材、形状、目的、機能、概念を、作家やデザイナーの視点によって拡張し続けることで、コンテンポラリージュエリーは一つの表現分野として成熟してきました。
現在もなお、新しいジュエリーのあり方を模索する動きは世界各地で続いていますが、CJSTでは、その先にある「解放されたジュエリーで何ができるのか」という視点から、この分野の可能性と面白さについて議論を続けています。
《主なプログラム》
1. ジュエリー・ウォークラリー
京都市内の展示会場やイベント会場を巡りながら、来場者がネックレスのパーツを集めていく参加型プログラムです。各会場では、限定数のパーツを受け取ることができ、複数の会場を訪れることで、KYOTO JEWELRY WEEKオリジナルのネックレスを完成させていきます。完成したネックレスは、初めてのジュエリーコレクションとして、また京都での体験を記憶す る記念品として無料で持ち帰ることができます。
2. 国内外の作家・学生による個展、グループ展
京都市内の文化施設、ギャラリー、レンタルスペース、庭園内の茶室などを活用し、ジュエリー作品と京都ならではの空間が出会う展示を企画します。コンテンポラリージュエリーを、単にケースの中で鑑賞するものとしてではなく、建築、庭、工芸、身体感覚と結びついた表現として紹介します。日本国内では、コンテンポラリージュエリーを継続的に発表・鑑賞できる場がまだ限られています。本企画では、全国の作家に作品発表の機会を提供するとともに、来場者が作品を購入できる環境を整え、国内におけるジュエリー市場 と鑑賞文化の拡大を目指します。
3. 京都在住の職人とのコラボレーション
京都で活動する職人と、デザイナーや作家が交流し、新しい作品や商品の可能性を探るコラボレーション企画を実施します。伝統的な技術を現代のジュエリー表現やデザインと結びつけることで、技術の新たな活用方法を見出すとともに、職人の仕事をより多くの人に紹介する機会をつくります。
4. CJSTシンポジウムおよび公募展の同時開催
KYOTO JEWELRY WEEKの期間中に、CJSTのシンポジウムと公募展を同時開催します。 シンポジウムでは、京都国立近代美術館を会場に、登壇者と参加者が意見交換を行う討論会、美術館内の作品に関連 したジュエリー作品を実際に手に取り、身につけることができるハンドリング会、海外在住作家によるトークなどを予定しています。公募展では、第3回公募テーマである「ブローチ」の入選作品に加え、これまでの公募展入選者から選抜した作家によるグループ展を開催します。展示作品の一部は購入可能とし、鑑賞と購入をつなぐ機会を提供します。
5. 交流会の開催
作家、学生、ギャラリー関係者、教育機関、支援者、来場者が集まる交流会を開催します。所属や学校、世代、地域 を超えて出会う場をつくることで、日本国内におけるコンテンポラリージュエリーの新しいネットワーク形成を目指し ます。
6. ギャラリーツアー
初めて京都を訪れる方、個人でジュエリーウィークに参加する方、コンテンポラリージュエリーについて学びたい方を対象に、少人数制のギャラリーツアーを実施します。専門的な知識がない方でも楽しめるよう、各会場や作品の見どころを紹介しながら巡るプログラムとして、事前申込制での開催を予定しています。ジュエリーウィークへの参加を促し、来場者と会場、作家をつなぐ導入プログラムとし て位置づけます。
《今後の目標》
KYOTO JEWELRY WEEKは、単年度のイベントにとどまらず、京都をコンテンポラリージュエリーの新しい発信拠点として育てていくことを目指しています。展示、教育、販売、交流、地域文化との連携を継続的に行うことで、作家にとっては発表と活動の場を、来場者にとってはジュエリーと出会う新しい体験を、支援者にとっては文化の未来を支える参加の機会をつくります。
《CJSTとは》
CJST(コンテンポラリージュエリーシンポジウム東京)は、日本におけるジュエリー表現文化の活性化、発展、普及を目指し、さまざまなプロジェクトを企画・運営しているアーティストコレクティブです。私たちは、ジュエリーを単なる装飾品や工芸品としてではなく、身体、社会、文化、歴史、そして現代の価値観を映し出す表現媒体として捉えています。「芸術の歴史に残るムーブメントを起こす」ことを目標に、3つのプロジェクトを軸として、国内外に向けた活動を継続しています。